白山写真ギャラリー

一華の花に山全体が宿る 2003/06/27

「一華(いちげ)の花に山全体が宿る」

2003年の初夏、立山の写真家である高橋敬市さんと、二人展「白山と立山 花の景色」を開催しました。
この作品展の富山会場で、お客様の一人から教えて頂いた言葉です。
直接的な意味は一輪の花を見たらその花を取り巻く環境がわかるということだと思いますが、もっと深い意味が感じ取れます。
このお客様からは私たちの作品を見た感想としてこの言葉を頂きましたが、私はこんなことを思ってシャッターを押してきたわけではありません。
それじゃあ一体何を考えて撮ってきたのか。
咲いた花の美しさ?
厳しい自然の中で咲く力強さ?
それとも。。。

本当は、花を通して表現しようとしている事柄を、整理しきれていなかったのだと思います。
公園や温室、他の山にも美しい花はありますが、白山の自然に咲く花だけにこだわって撮ってきました。また、小さな花を撮る時にも大きな風景に対峙するのと同じ気合を入れてきました。
このようにして私が撮ろうとしてきたものを、この短い言葉で教えて頂いたように思います。
これからは、もう少しだけ良い作品が作れるかもしれません。


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